未来につながる確かな「何か」のために

札幌も緊急事態宣言が明け、本日ひさしぶりの大学授業の日となりました。生徒も心なしか楽しそうです。そりゃそうですよね。アクリル板に囲まれてはいますが、教壇に立つとマスク姿の生徒たちの眼差しからも明るい表情が伺えます。やっぱりオンラインとは違った、身近な距離感を感じますね。

そんな前期授業も、今日で11回目。いよいよ架橋に入ってきました。

この前期授業ですべての生徒がウェブデザイナーを目指し、最終的にそこまで辿り着くとは思っていません。それでも今、少ならからずウェブデザインの授業を通してウェブ制作というものに興味を持ってくれています。そして、今はそれで十分だと思っています。

そこで僕のすべきことは、その興味をどんどん深堀りしたくなるように、授業の中でいろんな種をまいて水をあげることなんだと思っています。これは昨年の前期授業を通して、僕自身が学んだことでした。

昨年の授業は、限られた時間の中で少しでも多くの知識を与えようと、スライドに詰め込むだけ詰め込み、ひたすら喋り続けていました。今思えば、コロナ対策初年度ということもあり、イレギュラーな空気の中でひたすらもがいていたようにも思います。

授業の詳細をここでお伝えすることはできませんが、今年はとにかく生徒が考える時間をつくり、教科書では学びきれない学び方を自分なりに厳選して伝えるように、昨年の授業をすべて組み直しました。授業を重ねるたびに生徒たちの目が段々と変わってくるのを見て、今はその手応えを感じています。

授業の質問もだんだんと増え、生徒たちもウェブ制作への興味の芽がだんだん育っているようにも感じます。そして僕は、残りの授業でも興味の種をまきながら水をあげていきます。

このウェブデザインの授業を選択してくれた皆んなが、小さくてもいいので将来につながる確かな「何か」を手にできることを今は願いつつ、自分の職務をまっとうしたいと思っています。

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