ウェブデザイナーでもプログラマーでも、専門分野で手に職をつけたいと思ったら、まずその分野でそれ相応の知識・技術を身につけることから始めることになります。知識と技術がないことには、始まりません。
しかし、知識と技術が手に入ったとして、仕事になるかどうかはまた別な問題です。仕事というものは、知識と技術の先にあるものであって、いうなれば通過点のようなものです。先に進もうと思ったときに、避けては通ることができない場所とも言えます。
だから「そんなこと知っている」とか、「そんなの自分もできる」と言ってみたところで、言うだけなら先に進んでいないも同じ。同じ場所で、通りすぎる人に向かって、叫んでいるだけです。それでは景色はいつまでも変わりません。
とはいえ、無名な自分が最初の仕事をどうやって取るか?という問題があります。これが難しいのです。
営業が得意なら、自分から積極的に売り込むことができるかもしれません。でも、内気で引っ込み思案だったら?最初のうちなら自信がなくて当然ですし、そんな状態で自分を売り込むことなんて難易度が高すぎます。
そんな人がすべきことは、ポートフォリオを作ること、そしてそのポートフォリオをどんどん更新することです。自分のポートフォリオですから、キホン何を載せてもかまいません。
なにができるのか?というスキルの掲載にはじまり、何か作ったら作品として掲載していきます。特に、制作途中ではなく仕上がった状態の作品掲載はオススメです。いわゆる制作実績ですね。
作品は嘘をつきません。見る人が見たら、レベルが一目瞭然だからです。これ以上強力な自己PR素材はないでしょう。
他にも、あらたに取り組んでいることや学んでいることがあればブログとして更新します。ときにはつまづいたりするかもしれません。そんなときには、素直にどこが難しくて理解できないのかを素直に書いていいと思います。どんな姿勢で何に取り組んでいるかというのも、大いに自己アピールになるからです。
今、未熟であったり実績がないことは恥ずかしいことではありません。このことは未来に分かります。
あきらめずに手を動かしながらコツコツとスキルを積んだ人は、「そんなこと知っている」「そんなの自分もできる」だけ言っている人の遥か先を歩いているはずです。振り返ると自分がどれだけの道程を歩いてきたかが分かります。
その頃にはきっと、相手の方から息をきらしながら追いかけてきて、「このお仕事をぜひお願いします!」と言われるようになっているはず。今歩いているのは、その場所につながっている道の途中です。
せっかく興味を持ったのなら、どうかあきらめず頑張ってください!僕もまだまだ頑張ります。