ウェブ制作のアイミツが欲しい人

ウェブサイト制作を検討中の方は「お見積りをください」とおっしゃいます。もちろんご依頼をいただく方には、見積もりは必ずお渡しするのですが、中には依頼しないけど見積もりだけほしいとお考えの方もたまに来ます。

どういうことかというと、ようするに「アイミツ」ですね、相見積もり。

つまり、他の業者に依頼したいと思っているけど上司に3件は見積もりを集めて費用を比べるように言われているだとか、まだどこに依頼するか決めていないけど価格が安いところに決めたいとか、そんな背景が裏にはあるわけですね。

こういった場合、正直に「アイミツがほしい」という方はいませんが、だいたい臭いで分かります。メールのやりとりでも2〜3回目でもう分かりますし、オンラインでも直接お話できるのであれば、一発で分かることが多いです。

相見積もりでもなんでもいいので見積もり作ります、という制作会社もあるのかもしれませんが、僕のところは基本的にお断りさせていただいています。それは、そもそもウェブサイトをちゃんと作りたいのなら、料金を安ければすべてOKという発想はないと思うからでもあります。

もちろん予算はそれぞれにあるとは思いますが、弊社の場合には割と料金目安を明確に自社サイトで打ち出す方なので、本当に依頼を検討している人なら必ずそのページを見てから問い合わせをしてくれます。
そこを前提として考えると、「まず見積もりがほしい」という言葉そのものが不自然に映るんですよね。

実際、そういった方はこちらからお断りのメールを送信しても、まず返信はきません。はじめから「この会社に依頼したい!」ではなく、制作会社なんてどこも同じで掃いて捨てるほどあると思っていたのでしょう。

なので、そういった方とは、やっぱりお仕事しても楽しくないですし、お断りしてよかったと思うのでもありました。
やっぱり、楽しく制作できる熱心なお客さまのお仕事をできるのが、クリエイターとしての喜びなんですよね。

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