社員とフリーランスの決定的な違いは安定感
僕は始めっから独立開業したわけではなくて、40過ぎまでは普通に会社勤めをしていた人間なので、一応は会社員の旨味とか辛さとかは分かるつもりです。お世辞にも出来た社員ではありませんでしたが、それでも毎朝出勤していつもの仕事をしていれば食いっぱぐれないのが社員の旨味です。望まない残業はあり上司にも恵まれませんでしたが、辛さはそれくらいで、お給料もボーナスもしっかりと頂いていました。これぞ、社員たるゆえの安定感です。この類の安定感は、フリーランスの世界にはないものだと思っています。
まぁそう言いながら前職の会社は倒産してしまったので、何が安定感なんだ?ということではあるのですが、そんな会社ばかりではないのでここで言う「安定感」はきっと伝わると思います。
フリーランスに旨味はないのか?
じゃあフリーランスに旨味はないのか?というと、そうでもありません。これはなってみて仕事が起動に乗り始めて言えることでもあるのですが、とにかく会社員時代にはなかった自由な働き方ができます。用事ができれば仕事を抜けれますし、長期休暇も気兼ねなく取ることができます。僕のように小心者で、有給休暇も取りにくいという人もいると思いますが、そんな人でものびのびと自分でスケジュール管理をすればOKです。
もっとも、すべての責任は自分が取るという前提のことなので、お客さまに迷惑をかけない範囲でなら、ということにはなります。僕などは結果として、休みの日もなんだかんだiMacの前で仕事をしていたりますから、そうはいいながらも年間365日勤務みたいなものなんですけどね。
それでも、「いつでも休める」と思えるだけで、精神的にはとても楽なのです。
ではフリーランスを積極的にススメるかと言ったら・・・
では、誰にでもフリーランスを積極的にすすめるのか?と聞かれれば、その回答はすごく悩むところです。
フリーランスとして仕事を得るということは、人が言うほど容易くありませんし、逆に不可能でもないと思うからです。どっちなんだ?と思うかもしれませんが、だから悩むんですよね。
お陰様で僕の場合は、個人事業の立ち上げから法人化までできるところまできましたが、こうなるまではもちろん努力や勉強もたくさんしました。かといって、皆んなが皆んな、僕と同じような努力と勉強の量で同じことができるか?というとそうとも言い切れず、何故ならばそれなりに「幸運」とよべる出来事があったからです。
この「幸運」と個人個人のスペックは未知数ですからね。そうなると「絶対」はないわけです。出来るなら目指す業界の会社で、スキルを積んで独立!という道の方が安心な気もするわけですが、その会社で自分が望んだスキルが積めるとは限らないし・・・。
こうなると、あとはひとりひとりが信じて進めるかどうか、ですね。フリーランスの道を選べるかどうかには、結局これが一番大事かもしれません。
そんなふうに思う金曜の夜でした。