スペックの低いPCはクリエイターを蝕む

僕は今でこそMac主流ですが、この仕事を始めた頃はバリバリのWindows派でした。

起業したての頃なんて、Photoshopを起動しただけで固まるほどのロースペックなWindowsXPマシンを騙し騙し使いつつ、色あせたモニターを前にウェブデザインと奮闘していました。それでも制作活動は楽しかったので当時は止めたいほど辛いとは思ってはいませんでしたが、今思えばなんてキツイ環境でやっていたのかと思います。実際に、それで何時間も睡眠時間が削られていきました。

初めてMacを手にしたのは2015年のことでした。購入モデルはMacbook Pro 13インチです。

衝撃でした。それまで使っていたどのWindowsマシンよりもサクサクで、PhotoshopだろうがIllustratorだろうがパワフルにさばく小さな筐体に、ただただ目を疑うばかりでした。そして、そこからの生産性が格段に向上していきました。

そしてその時、マシンの反応待ちが多いことが、いかにクリエイターにとって厳しい試練となるのかを痛いほど感じたのです。

マシン待ちの時間は、手が止まります。そしてその間に、それまで湧き出ていた感性のようなものもこぼれ出てどこかに流れていってしまうような感じがしてしまいます。

アイデアや感性が湧き出ているときに、たとえ一瞬であっても手を止められるようなことがあると、クリエイターとしては大きな損失感を感じてしまうはずです。

あまりにロースペックなPCは、確実にクリエイターを蝕んでいきます。

だから、可能な限り仕事道具は良いものを選ぶようにしています。最近ではやっと、それができるようになってきました。
とはいえ、限度はありますけどね。

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