前回のブログにもつながる話ですが、僕にとっては失敗することで覚えられたというスキルがたくさんあります。
失敗せずに習得しようとしたことよりも、やってみても思うように行かなかったことで「これはダメなことなんだ」と身についたことのほうが、確実に今も活きている。そんな気がしています。
今、大学で教えているウェブデザインの授業でも「どんどん失敗してください」と生徒に伝えています。
失敗することはマイナスではなく、「うまく行かなかったこと」をひとつ知ることができたにすぎません。言い方を変えるならば、成功するために必要のない要素を、そこでひとつ排除できたということです。つまりこれは、確実な前進です。
これから自分の夢を追いかける人は、すでに成功しているように見える人の大半が「天才」ではなく、「普通の人」であることを知っておくべきでしょう。どんなことであっても、極めようと思ったらそこには最短距離などは存在しません。多くの人は、思ったとおりに行かないことを何度も経験し、それでもチャレンジして向かっていくうちに、小さな成功体験がひとつずつ積み上がっていくものです。多くの「普通の人」は、そうやって大きな成果にたどりついてきたはずです。
そしてこれこそが「普通の人」の闘いかたです。