Adobeによる、突然のBrackets(ブラケッツ)のサポート終了宣言には、正直驚きました。
というか、これは完全に寝耳に水レベルの衝撃でした。
Bracketsとは、ウェブ制作でソースコードを書くために使うテキストエディタと呼ばれる道具ですが、これがないと確実に仕事に支障がでてしまいます。クライアントから「Bracketsでコードを書いて」なんて言われることは100%ありませんが、どのエディタを選ぶかによってはコーディング(コードを書く作業)の効率化が少ならからず違ってくるので、自分に合ったテキストエディタ選びはとても重要です。
僕はこれまで、長らくBracketsを好んで使い続けてきましたし、多くの人に勧めてきたこともあり、テキストエディタといったらBrackets一択でしょう的な考えしか持っていませんでしたから、それが突然「もうサポートしません」と言われたのですから、頭が真っ白になって当然です。
何しろ、そんな動きが裏であるとは知らず、こんな動画をせっせと作っていたくらいですからねぇ。
たしかに、サービス提供者とサービス利用者(いわゆるユーザー)との関係、そこに永遠はないと思っています。
まず考えられるのが、ユーザー自身の都合で、利用しているサービスを手放すというケース。
しかし、逆もまたあります。
つまり、サービスが終焉を迎えるというケースです。
時代の流れによって違うものに取って代わるということもありますが、サービス提供者による方向性の転換ということもあるのでしょう。どちらにしてもユーザーにとってみれば、どんなサービスにおいても、常にそのようなリスクにさらされているということですよね。
やはり多くのユーザーのニーズに応えられなかったり、競合サービスよりも魅力的な機能を実装できなくなってきたサービスは、自然とユーザーが離れていきますし、そうなるとサービス維持も難しくなるということでもあるのかと思います。
一応、正確にはもう完全に使えなくなるわけではないのですが、今後はオープンソースで「窓の森」などで入手は可能です。もちろんすでにPCにインストールされている場合は、当面そのまま使い続けることはできます。当面というのは、たとえばOSがどんどんアップデートする中でも使い続けることができるか?といえば、正直そこまでの保証はありません。なにしろ2021年9月1日にはAdobeのサポートが終了するわけですから、それ以降は自己責任で判断してくださいという話ではありますので。
それにしても、僕が「Brackets一択ですね」と言っている間に、世間では「Visual Studio Code一択でしょ」に変わってしまっていたようです。ショックです。ということで、もうこうしたリスクを少しでも回避できるように、今回は勢いのあるVisual Studio Codeに乗り換えることにしました。
また「エディタ乗り換えてください」って言われて、使い慣れるのに苦労するのは辛いので・・・。